WordPressはテーマを使用することで、比較的容易にホームページが作れます。

テーマとはテンプレートのことで、ホームページのデザインやレイアウトがあらかじめ作りこまれており、テーマに沿って文章や画像を入れていくことで、形の整ったサイトを作ることができます。

全世界でテーマの開発が行われていて、それこそ数えきれない数のテーマが存在します。
日本国内でも様々なデザインのテーマが、無料・有料問わず多数配布されており、作りたいサイトのイメージに合ったテーマを選べる楽しさがあります。

テーマについてはこちらの記事もお勧めです
初心者におすすめWordPressテーマ「Lightning」 | 大分のWordPressホームページ制作 ~ yu.Design (yu-design.jp)

テーマにはデザインの種類の前に、開発の仕方によってテーマそのものにも種類があることはご存じでしょうか?
WordPressがどんどん進化・発展していく過程で、まさに今、テーマ制作の現場も従来の方法から大きく変化し始めています。ユーザーにとっても、選択するテーマによってコンテンツの作成や編集の方法が異なるので、情報のアップデートは必須です。

今回はこのテーマの種類をごく簡単にご紹介させていただきたいと思います。

テーマの種類

WordPressのテーマは大きく2つの種類に分類できます。

  1. クラシックテーマ
  2. ブロックテーマ

クラシックテーマ

WordPressクラシックテーマ

WordPressが誕生した当時から使われてきたテーマで、PHPというプログラミング言語で構成されたファイルがテンプレートファイルとして使われています。現時点で一番多く使われているテーマがクラシックテーマではないでしょうか。

ホームページの作り方としては、ヘッダーやフッター、ウィジェットなどの共通部分と各ページのコンテンツ部分との編集が分かれていて、それぞれ個別に作っていくイメージです。

エディターも元々は「クラシックエディター」でしたが、WordPress5.0から「ブロックエディター」という編集機能に変わり、投稿や固定ページのコンテンツ部分の画像や見出し、文章などには、編集画面でそれぞれのブロックを使いながらページを作っていきます。

WordPress5.8以前から長く利用されてきたテーマです。

”クラシックエディターが使えるからクラッシックテーマ”と誤解されることもありますが、クラッシックテーマでも現在はデフォルトのエディターはブロックエディターです。

ブロックテーマ

WordPressブロックテーマ

クラシックテーマはPHPで構成されていましたが、ブロックのみで構成されたHTMLテンプレートを持ち、フルサイト編集(FSE)に対応した新しいテーマです。

ヘッダーやフッター、ナビゲーションメニューなどもブロックを使って作成することが可能になったので、共通部分とコンテンツ部分を同じ編集画面で作れるのがブロックテーマの特徴です。

WordPress5.9、デフォルトテーマ「Twenty Twenty-Two」からブロックテーマになりました。

”ブロックエディターが使えるからブロックテーマ”ではないので、ご注意ください。

これまでご紹介した、従来のクラシックテーマと新しいブロックテーマの両方の利点を組み合わせたテーマとして、「ハイブリッドテーマ」と呼ばれるものもあります。柔軟性とカスタマイズ性が向上し、ユーザーはより簡単にサイトのデザインや機能を調整できます。

ハイブリッドテーマ

WordPressハイブリッドテーマ

クラシックテーマの中で、テーマのtheme.json(※)など、ブロックテーマの機能を採用しているテーマが「ハイブリッドテーマ」です。クラシックテーマでサイトを構築しながら、必要に応じてブロックテーマの便利な機能を使えるという、良いとこどりのテーマです。

theme.jsonとは
テーマのスタイルやブロックに関する設定を管理するためのファイルのことです
”theme.json は、テーマ作者がグローバルスタイル、ブロックスタイル、ブロックエディターの設定をきめ細かく制御できる方法を提供します。” 引用元:ja.wordpress.org

テーマのこれから

WordPressのテーマと言っても、様々な種類があることがお分かりいただけたと思います。

WordPressは年3回程のメジャーアップデートがありますが、最近のアップデートの多くはブロックテーマの機能という点から、今後はクラシックテーマからブロックテーマへと主軸が移っていくのではと推測しています。

Webサイトの制作工程も、これまでのようなデザインカンプを起こしてコーディングしていくというようなフローから、お客様との打ち合わせ中に、直接ブラウザ上で構築しながら進めていけるというフローにも移っていけるのではないかと期待しています。

ベースになるテーマが異なることで制作フローも変わってきます。新しいブロックテーマの開発が更に進むにつれ、より使いやすく利便性の高いテーマになっていくことは、とても楽しみですね。

yu.Designでは、お客様にとって使いやすく更新しやすいホームページ制作をご提供いたしております。お気軽にご相談くださいませ。